本拠点は、持続的発展が可能な低炭素社会構築のための社会技術イノベーションをクリーンエネルギー材料と社会基盤材料の二つの材料から推進することを目指しています。
超寿命材料産学官研究会は、社会基盤となっている材料を、長寿命で環境と調和した材料で再構成するための材料開発を目途とする研究会です。横浜国立大学にはこの分野での実績があり、研究者集団が意欲的に研究を展開しています。しかし、製造、点検、補修など、材料の体系的な運用方法が確立されている既存材料の代替を進めるには、考慮すべき多様な視点が大学人のみでは把握し切れぬ問題があります。一方企業においても多様な課題のすべてを企業が単一で解決に取り組むことの決断は難しいと考えられます。このような、重要でありながら取り組みが困難な大きな課題に対して、大学発のオープンイノベーションを産学官が協働推進することは意義深いと考えられます。
本研究会には、金属、セラミックス、コンクリートの三つの研究グループがあります。研究会では、これらの研究グループが各々の材料研究をグループ内で発展させるだけでなく、材料技術を横展開するために、全体で交流することを重視します。例えば、本学のセラミックス研究者グループが発展させてきた、自己治癒材料技術のコンクリートや耐熱金属材料への応用の取り組みがすでに始まっています。クリーンエネルギー材料産学官研究会と同様に、定期的にシンポジウムや国際会議報告会を開催して最新の研究成果や動向を共有し、個別共同研究やビッグプロジェクトを実現するとともに、技術者教育、社会人博士課程学生の受け入れ、インターンシップなどを行い、将来にわたって技術を支える人材育成をも推進して、材料技術のイノベーションを推進します。
各研究グループ紹介
・金属材料研究グループ
・セラミックス材料研究グループ
・コンクリート研究グループ
平成26年度 共同研究、競争的外部資金
- 共同研究 10件
- 受託研究 6件
- 科研費 8件
- 民間財団他 15件
※入会のご案内
入会希望の方は、 下記アドレスよりお問い合わせください。
横浜国立大学 グリーン マテリアル イノベーション研究拠点
gmi-honbu@ynu.ac.jp